5月21日、株式会社技術評論社オフィスにて「第1回gihyo.jp FreeBSD勉強会」が開催されました。この勉強会は、FreeBSDコミッタである佐藤広生氏、後藤大地氏両名の立案がきっかけで、『Software Design』『FreeBSD Expert』や、『FreeBSD Daily Topics』を発行する技術評論社が運営母体となり開催される勉強会です。
今回、4月15日に開催された第0回後、第1回の位置付けにて開催されました。
今回は、前回よりも1日少ない募集期間にもかかわらず、定員20名に対して50名の応募がありました。
第1回「システム/カーネル構築の高速化Tips」
第1回のテーマはFreeBSDによる「システム/カーネル構築の高速化Tips」と題した内容で、実行委員の一人である後藤大地氏がスピーカーを務めました。導入として、本勉強会の基本情報を紹介した後、本題である、システム/カーネル構築の高速化について解説しました。
具体的には「ビルド時間を短縮すること」を目的に、ビルド時間短縮の基本戦術案として、
- キャッシュの活用
- 並列ビルドの有効化
- メモリディスクの活用
すべてに関して、これまでの経験をふまえたテクニックが紹介され、来場者がメモを取る姿が多く見られました。
たとえば、キャッシュの活用については、キャッシュを有効にすることでビルド時間を短縮できる可能性があるとし、ちょっとした変更が行われただけのバージョンアップにおいて非常に有効であると述べました。
その他、当日の資料は以下URLからダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
ライトニングトーク
続いて、今回からの実施となったライトニングトーク(LT)が行われました。このLTは、勉強会参加申し込み時に募集をかけたもので、今回、いくつか提案していただいた企画の中から2つ選ばせていただき、お話しいただきました。
CBUG Meeting のお知らせ/mmasuda氏
最初のLTは、mmasuda氏による「CBUG Meeting のお知らせ」です。CBUGとは、東京西地域を中心とする*BSD Users Groupで、今回CBUGの紹介と、2009年6月20日に開催されるCBUB Meetingの告知が行われました。詳しくはhttp://www.cbug.bug.gr.jp/をご覧ください。
GMP ライブラリを使って円周率を 1 億桁計算してみたよ。/佃良生氏
2番目は、(株)創夢の佃良生氏による「GMP ライブラリを使って円周率を 1 億桁計算してみたよ。」の発表が行われました。GNU の多倍長演算ライブラリである「GMP」を使い、C++で書いたコードを使って円周率1億桁を計算する、という内容でした。非常に学術的なところもありつつ、好奇心をそそる発表でした。
懇親会
勉強会、LT終了後には、引き続き同じ場所で懇親会が行われました。今回、参加者同士の自己紹介を行うなど、それぞれの交流を深めていました。
次回開催は6月中旬を予定しています。確定次第、gihyo.jp他にて告知いたします。
- gihyo.jp FreeBSD勉強会
- http://gihyo.jp/event/01/freebsd